説教メモ
2025年5月11日
復活節第四主日 ヨハネ10:27~30
復活第四主日には「善き牧者のたとえ」が語られ、第五主日には、「新しい掟」が語られます。この二つの話には共通点があります。それは、イエス様と私たちには生命的な絆があるということを教えてくれるということです。
ヨハネ福音書にはイエス様が「私は○○である」という自己表現が7つあります。
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6:35,51 「私は天から下った命のパンである」
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8:12,9:5 「私は世の光」
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10:7,9 「私の羊の門」
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10:11,14,27「私はよい牧者,羊は私の声を知っている」⇒第四主日
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11:25 「私は復活であり、命である」
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14:6 「私は道、真理、生命である」
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15:1,5「私はぶどうの木」
さて、「羊」について、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
おとなしく従順なイメージがある反面、自分で身を守るすべのない弱いというイメージもあります。群れでないと生きられず、また自分の力で水やえさとなる草をさがせないという愚かなイメージもあると言われています。しかし、その羊のただ一つ優れた点があるとすればそれは「自分の牧者」は決して間違えないという聴き分ける力を持っていることです。
イエスはよい牧者として、特に次のことを強調しています。
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一頭、一頭の羊を知っている牧者です。知る=愛する
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迷った羊をあきらめずに探し出す牧者です。
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羊のために命を捨てる牧者です。
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まだ囲いに入っていない羊について配慮する牧者です。
「よい牧者は羊を知っており、羊も牧者を知っている」が大切なキーワードです。
知るとは: 親しく語り合えること
直感的にわかること
言うことに聞き従うこと
[祈り・わかちあいのヒント]
*イエス様の声だとわかるためにはイエス様の呼びかける声に親しまなければなりません。あなたは一日一回、お祈りしていますか?